平たく折りたためるスマホ立て。(ASA造形条件探し)

3Dプリンター



ASAってABSより高温が必要で出が悪いゾ!

物干し台のアルミ引き抜き材端部カバーが劣化して壊れてABSで造形した部品交換して数年。
そのABSで造形した部品も耐環境劣化で交換しないとダメな状態になった。
そのため、耐環境性特にUV耐性が良いASAフィラメントを使い部品を造形することにした。

ASAフィラメントってABSフィラメントより高価なので手を出していなかったんだけど
屋外で使用する部品なので奮発してASAフィラメントを購入した。
それも物干し台の色に合わせて茶色をね。

とりあえず、ABS造形条件でASAフィラメントを造形するとイマイチ出が悪い。
そのため、温度だけ250℃から265℃に変更して造形した。
物干し台の部品は造形出来たが、その部品にフック形状を追加すると造形失敗した。

ASAフィラメントってABSに比べ

  • 値段が高い
  • 造形温度設定を高くしないといけない
  • リトラクションを層間ですると樹脂の吐出が間に合わない(出が悪い)

意外と設定が難しいです。

平べったく折りたためるスマホ立てを作ろう。

そんなASAフィラメントの造形条件を検討している時に思いたった。
仕事で粉体樹脂をレーザーで溶かす3Dプリンター部品情報をよく聞くようになり興味津々。
粉体樹脂を容器に詰め込んでレーザーで溶かすので容器の中に何個部品を作れるかでコストが決まる。
つまり真っ平らな部品が一番お安いってこと。

今後の設計業務で必要になるかもしれないので平べったい状態で造形して使用時に立体になる
身の回りのものを県が得て作ってみようと思った。

っで、平べったい状態で造形し使用時に組み立てるスマホ立てをを作る事にした。

造形時に軸と穴の隙間を確保するのが難しく試行錯誤

平らなまま造形して使用時に組み立てるので軸と穴の構成が必須。
うちではFDMプリンターで作るので造形時に軸と穴が溶着しない寸法関係を見つけるのに試行錯誤。
ついでにASAフィラメントで造形するので造形条件も悩んだ。

軸と穴の寸法は決まって
造形時は層ごとに無駄な形状を造形する動きを加える事でASAフィラメントの出の悪さをカバー。
なんとか造形出来た。

はい、試作は4回ほどやっちゃいました。

意外に使えそうな出来だった。

モデルデータはいつものようにThingiverseで公開しました。
真っ平らなモデルなのでABSで簡単造形できます。(PLAは固いから使い勝手が心配です)

平らななまま造形し出来上がったのがこんな感じ。

組み立てるとこんな感じ。

スマホを縦置きで載せるとこんな感じ。

スマホを横置きで載せるとこんな感じ。

って感じで、なんとか完成しました。

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