Creality K1はABSも安定して造形出来て使いやすい。

3Dプリンター



いつもABSフィラメントで造形している。

ANYCUBIC KOSSELでも同じだったんだけど普段はABSフィラメントを使い造形している。
ANYCUBIC KOSSELでは試行錯誤してABSの造形条件を見つけて運用していた。
ただ、室温や湿度の影響も大きいので日々温度設定を微妙に変えたり
造形物周囲に壁を設けたりしてなんとか造形している状態だった。

それと、フィラメントを送り出す機構がノズルから遠く離れた場所にあるため吐出力が弱く
層間の溶着強度が低いため層間剥離でも悩んでいた。

っで、今回3DプリンターをCreality K1に更新したのでABS造形条件を再度見つける作業を
しないといけなくなった。

Creality PrintもSimplify 3Dも造形速度は125mm/s

Creality純正のスライサーCriality PrintのABS造形設定の基本的な数値と
普段使用しているスライサーSimplify3DのCreality K1用ABS造形設定は似たような感じ。

項目 Creality Print Simplyfy 3D

ノズル移動速度

125mm/s 125mm/s
トラベル速度 800mm/s 800mm/s
ノズル温度 260℃ 245℃

なので、ABSにしては速めの印刷速度。
125mm/sをもう少し速くして印刷は安定する条件を見つける必要があった。

速度を200mm/sにしてABS造形条件を決めた。

ノズルの造形時移動速度を速くしすぎると強制冷却を極力やらないABSでは前の層の造形部に
吐出したABSが干渉して変形したりコーナー部で外観部に凹凸が出来たりする。
そのため、当面の目標速度は200mm/sに設定した。

  • ノズル移動速度:200mm/s
  • トラベル速度:800mm/s
  • ノズル温度:250℃
  • ノズル冷却ファン:20%(通常はABS使用時はファン冷却しない)
  • リトラクト量:2mm

という設定条件がABSを安定して造形出来る結果となった。

 

あ、Creality K1でABSを使う利点はABS自体の材料特性が使用用途に合っているのは前提条件として
当たり前だけど、くそうるさいファンをほぼ回転させなくて造形ができる事。
PLAだと強制的に冷却するためファンの音でイライラするからね。

個人的にはABSの使用をお薦めしたい。

造形したもの。

小さなものを色んな条件でテスト造形した。
そして、ABS造形条件を決めて造形してみたものはこれ。

サッカーボールじゃないけどサッカーボールみたいな形状。
オーバーハング部が多いため強制冷却しないABSでは垂れ下がりが発生してうまく造形するのが
難しめの形状。

ノズルファンの回転はさせないつもりだったんだけどオーバーハング部の外観安定化のため
20%の速度で回転させている。

オーバーハングも綺麗に造形できた。

このテスト造形でABS造形条件が決まった。
次は日常使いができそうなものを設計して造形してみることにした。

ちょっと大きな洗濯ばさみ。
モデルデータはThingversに公開したのでテスト造形に使えると思う。
造形してみたらいい感じの出来だった。

操作力もいい感じなので使えそう。

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