CNCルーターCNC1419でアルミを切削しよう。
中華なCNCルーターのCNC1419は一応軽金属の切削には対応している。
そこで、1mm厚のアルミ板(アルミの型番は不明、たぶん52ぐらいと思う。27ってことはない。)を
切削してNaked GoProのフロントカバーっぽいものを作って見ることにした。
あくまでも練習なので深くは彫り込まない板形状だけど初心者がいきなりアルミ切削は厳しいかも。
とはいってもアルミを切削しないと部品作りにCNC1419を使えないので自分なりに調べて
切削加工の準備をした。
加工データはFUSION360で作ろう。
いつもはデザインモードでしか使用していないAutoDesk FUSION360。
今回は加工なので製造モードを使う事になる。
そして、事前に加工順番を考えて各加工工程の加工データであるGコードを書き出すことになる。
人によって加工順番や加工工程の分け方は違うと思うけど自分なりの考えで整理した。
あ、そうそう一番重要なことがある。
CNC1419には機械のホームポジションを検出するリミットスイッチ(マイクロスイッチ)が
廉価な機械なので搭載されていない。
なので、電源を入れた時のスピンドル位置が機械のホームポジション(機械原点)になってしまう。
つまり、CNC1419には自分自身の絶対位置を知ることが出来ない。
材料の基準位置へマニュアル操作で物理的にスピンドルを移動させた位置が原点となる。
ということは、加工終了後に電源を入れた位置にスピンドルは戻ってくるが
工具交換作業のためにマニュアルで移動すると自分自身の位置がわからなくなるので必ず
アプリのジョグボタンで移動させることが大事だ。
加工順番と加工工程の分割。
今回作って見る部品は
- ネジ止め用バカ穴
- LCD貼り付け用座ぐり形状
- LCDのFPCを通すための穴
- 外形形状
があるので、それらの切削で加工工程を分割して上記の順番で加工することにした。
そしてAutoDesk FUSION360での加工手順の指示はメニューを見ながら自分で判断して
コマンドを選択、そして工具設定をして操作をした。
今回は工具交換はなしで加工工程を分割した。
ネジ止め用バカ穴加工
LCD貼り付け用座ぐり形状
LCDのFPCを通す穴
外形形状
部品設計と加工設計は異なる事が多くて悩んでしまった。
僕自身は機械設計者なので普通は部品図面をかいたら加工メーカーさんに製造を依頼するので
加工設計っていうのかな?実際の加工機械の制約や加工順番による制約で形状を変えたりするのは
部品メーカーさんの方なのでよく分からない。
DIYだと自分で設計、自分で加工となる。
手持ちの刃物の種類や寸法で買おう出来る形状が決まるので設計の時から意識して形状を決める必要がある。
今回はΦ2mmのフラットな刃物1種で加工する前提の設計にしているので工具交換はなしだ。
つまり、自分が加工するので最初から加工性を考慮しまくった設計ってことですね。
仕事では性能品質と加工性って相反するので落とし所が難しく悩むけどDIYは自分だけの話なので
落とし所を見つけるのは簡単ですね。
実際に加工してみて・・・
実際に加工してみて反省点は
- 刃物の送り量が大きすぎて座ぐり形状端部にバリが発生。
- どこまで刃物を下げれば良いのかわからず薄皮一枚で繋がった状態になった。
- スピンドルのXV方向と材料の平行度がでていない。(最初に平面だし切削しないとダメっぽい)
というような事。
もうちょっと加工条件を追い込まないとダメでした。
そんなへなちょこな設定での加工動画はこんな感じでした。
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