うちの3DプリンターBONSAI LAB BS01+のノズル穴径は標準のΦ0.4mmなんだが
最近、マイクロクワッドのGPS受信器保持部材のような肉厚0.2mmぐらいのものを造形
していて思った!!
「Φ0.3mmのノズル穴径にすれば薄肉部も複数回樹脂が往復して強度アップ!?」
ただ、それだけの理由でΦ0.3mmの穴径のノズルを注文してしまった。
まぁ、250円だから失敗しても大損ではないなという安易な考えもあったんだけどね。
っで、Φ0.3mmの穴径のノズルが届いたので今付いているΦ0.4mmの穴径の標準のノズルを
取り外して交換する準備をした。
左側が標準ノズルなんだけど樹脂カスで汚れまくりなのでしまう前に掃除することにした。
掃除とは、ガスコンロであぶってこびりついた樹脂クズを燃やし尽くすという作業。
銅の焼き鈍しをやってる感じ。
こんな感じでガスコンロであぶっちゃいます。
そして、掃除完了後はこんな感じ。表面のカスがとれないな。
ここまでやって・・・・・更に異常に気がついた。
XY軸駆動モータのベルトテンションがユルユル。
調べてみるとXY軸駆動モーター固定ネジが全部緩んでいた。
モータの動作による振動が繰り返し加わっているから緩むのは当たり前なんですね。
合板にネジを押しつけているから固定力もロスってるしね。
これが原因で各層の外形の輪郭がデコボコして歪だったんだって判明。
しかし、異常な場所はここだけじゃなかった。
Φ0.3mmの穴径のノズルからフィーダーを動作させ溶けた樹脂を押し出すと動作がおかしい。
本来20cmぐらいのながーい細い樹脂がでてくるのに10cmぐらいしかでてこない。
フィーダーが滑ってるっぽい。
しかたないのでフィーダーを取り外したんだが
ここもネジがユルユルでフィーダーががたついていた。
また、フィーダー内にも樹脂の削れ屑が溜まっているしフィードする部分のアームの視点の
ネジもユルユル。
この部分はギュッとは締めないんだけど緩すぎなので分解清掃して組み直し。
これで、フィード動作も正常になった。
でもね、Φ0.4mmとΦ0.3mmって微妙な差なんだけど難しかった。
僕は完璧に舐めまくっていたので正常に造形できず試行錯誤の連続を延々と続けた。
わかったことは、穴径が小さくなるので
- ノズル温度を250℃以上にしないとフィードが失敗する。(樹脂粘度の問題)
- 造形ベッドとノズル隙間をバッチリに調整しないと1層目が定着しない。
- 造形速度を遅くしないと樹脂の供給が追いつかないときがある。
なので、造形ベッドとノズル隙間と平行度を何回も調整して追い込み
造形条件で温度と各状態の速度を設定した。
これでなんとか造形が出来るようになった。
穴径が小さくなった分、細かい形状の再現性が上がった気がする。
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