Mac Studio (M2) で発生したログインループと FileVault の罠
macOS 26 にアップデート後、思わぬトラブルに見舞われました。
ログイン画面でパスワードを入力すると、バーが表示されそ、そのまま再起動…。
再びログイン画面が現れても同じことを繰り返し、いわゆる「ログインループ」に陥ってしまったのです。
試したことと失敗の連続
最初はよくある原因を疑い、以下を実行しました。
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拡張機能やデーモンの削除
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外部モニターやUSB機器を外して起動
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macOS を再インストール
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新規ユーザーを作成してログインテスト
しかし、どれも決定的な改善にはつながりませんでした。
ときどき「しばらく放置してからパスワードを入れると入れる」ことがあるのですが、安定しません。
ログを詳しく確認すると、CFPasteboard や CoreServicesUIAgent、WindowServer などが XPC エラーを出しており、さらに bootpolicy_get_nsih_ex failed といった Secure Enclave (SEP) 関連の失敗も記録されていました。
ここで「もしかして FileVault 周りでは?」という仮説が浮かびました。
FileVault をオフにしてみた
そこで思い切って FileVault を無効化。
再起動してログインを試したところ、これまで繰り返されていた再起動ループが起こらず、すんなりログインできたのです。
一度だけの検証でしたが、明らかに挙動が変わりました。
ログイン画面から先へ進めるかどうかが、FileVault の有効/無効で分かれているのは間違いありません。
考えられる原因
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FileVault の復号処理で Preboot ボリューム か SEP との通信 がうまくいかない
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macOS 26.0 の FileVault 関連の既知バグ
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特に Apple Silicon + 外部モニタ環境では報告例も多い
当面の結論
セキュリティと利便性のバランスは悩ましいところですが、
私は当面 FileVault をオフにして運用することにしました。
今後 macOS のマイナーアップデートで修正される可能性が高いため、それまではスリープ運用と FileVault 無効化で安定を優先。
macOS の最新版を追う際は「FileVault とログイン処理」が鬼門になり得ると痛感した体験でした。

















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